「日下 重樹」のファンタジー世界の世界観講座。


「我が旅日記」に戻る
どの講義をお聞きになりますか??
(カッコ内の解説はSTEVENが担当させていただきます)
第一講「−精霊達の関係−……『精霊』とは一体何なのか??」
第二講「サラマンダーの炎は世界で一番熱い??」
第三講「『ルナティックドーン』の世界での『精霊魔法』の秘密??」

 
 

このページの先頭へ戻る
第一講(第1話「Over Beginning第10ページ目)
「−精霊達の関係−……『精霊』とは一体何なのか??」

  こほん。私が日下 重樹だ。

  これから、諸君達に、君たちの世界とは全く違う法則で動いている我々の世界の事を少しずつ

解説していきたいと思う。

  そもそも、「精霊」とは、私達の世界……小説の中の世界だな……を構成している4つの元素

「火」「水」「風」「土」の力が神格化……つまり、神様扱い……され、神格(人間で言う所の「性格」のことです)

を持つに至った存在の事である。

(他の物語では、もっと「精霊」の分類が細かかったりしますが、「ルナティックドーン」の世界では

「精霊」というと「火」「水」「風」「土」の4種類のみです。)

  諸君らの常識では、世界は「原子」なる物から成り立っていると聞くが、我々の世界は違うのだ。

我々の世界に存在する全ての存在は……例外は、神や悪魔、幽霊等だが……先に述べた4つ

の元素の集合体である。

  諸君らの世界でも、一時期、この説が真実であるかのごとく語られた時期があったはずだ。

(「4大元素説」。「錬金術」……「錬金術」については、また別の機会に……に深い関係があり、

 また、「錬金術」以前からも長く信じられていた説です)

まあ、今は諸君らの中でこの説を本気で信じる者などいないとは思うが。

  だが、我々の世界は、実際に「4大元素説」によって動いている。

  彼女たちの助けなくして我々は生きていけないのだ。

「火」の精霊の助けがなければ、我々は火をおこす事ができない。

「水」の精霊の助けがなければ、一切の水の流れは止まり、我々はやはり生活できなくなる。

と言った具合だな。

  「精霊」という存在についての説明はこのぐらいでいいかな??

何か質問があれば、Steven宛てにメールを送るなり、掲示板の方に書き込むなりしてくれ。

さて、問題のノームの発言の解説をしたいと思う。

『「……やっぱり、私達って仲良くなれないんでしょうか……。」』

  精霊達は、お互い力を合わせ、世界を守っているが、不必要に仲良くし過ぎると

お互いに悪影響を与え合い、世界に悪い影響を与えてしまう、

という学説はかなり新しい学説で、古典魔物学には見られない。

でっち上げといえばでっち上げだが、魔物学という学問は、日々進歩する学問なので、

(元々想像上の世界ですから、自分の好きなようにある程度設定を変えてしまっても、

あまり問題はないでしょう……あまりにも無視し過ぎると問題があると思いますが)

現在の我々の世界での魔物学では、この学説が真実である。

  まあ、そういう風に決めたのはStevenだからな。

  世界の(裏)創造主のStevenの取り決めには逆らえない、ということか。

  最後に、蛇足だが、我々の世界の「精霊」が全て女性の姿をしている、というのが

古典魔物学とは違うオリジナルの設定である、ということ説明しておこうか。

(この設定は、「ルナティックドーン」のオフィシャル設定で、私が考え出したものではありません)

 本来の魔物学(オカルトとも言いますが)では、

・「サラマンダー(「火」の精霊)」……火の中に住むと信じられていたトカゲに似た怪物の一種。

・「ウンディーネ(「水」の精霊)」……ヨーロッパの河や泉に棲む精霊と考えられていた。
                                               美しい乙女の姿をしており、しばしば人間と恋をする事で知られる。

・「シルフィードあるいはシルフ(「風」の精霊)……風の中を自由に飛び回るイメージから、
                                                                 浮気っぽくて決して老いる事のない女性の精霊
                                                                 と考えられるようになった。

・「ノーム(土の精霊)」……現在では地下に住む妖精の一種族と言われる事が多い。
                                    身長は12cmぐらいで、人の姿をしている。
                                    男はみんな胸元まで伸びたひげを生やし、
                                    女達の肌は綺麗だが、350歳を過ぎると産毛(うぶげ)が生えるともいわれる。
                                    (現在の日本製ファンタジー世界観では男のみの種族だ、と考えられる事も
                                    多いようです)

  このように、古典魔物学では、女性の姿をしているのはであるのは

「ウンディーネ」「シルフィード」「ノーム(男性もいる)」のみで、

「サラマンダー」は人間の姿すらしていないということになっている。
 

  まあ、知っていてもあまり役立つ事ではないが。

  では、第一講はこの辺で終りにしたいと思う。

  この講義に関する質問などはSteven宛てにメールを送るなり

このHPの掲示板に書き込むなりしてもらえばいい。
 

参考文献
「幻想動物事典」草野 巧 著・新紀元社出版


ページの先頭へ戻る
第二講「サラマンダーの炎は世界で一番熱い?」(第1話「Over Beginning第10ページ目)

  久しぶりだな。諸君。

私の不在の間もちゃんと勉強していてくれたかな?

まあ、諸君ならもちろん日々の勉強は欠かさないと思っているが。

  このコーナーは更新されないんじゃないか、などと邪推していた者は反省するように。

Stevenは、決してこのコーナーの事を忘れてなど無いからな。

  さて、本題に入ろう。今日の講義は「炎の精霊サラマンダーの炎は

本当に世界で一番熱いか?」ということについてだ。

  普通、いわゆる「ファンタジー世界」では、最も温度の高い炎はドラゴンという怪物の

吐く炎の息だ、ということになっている。最も、誰も温度計などを使って

測ったわけではないのだから、実際の所はどうなのか、それは全く不明なのだがな。

  もし、ドラゴンの吐く炎の息が本当に世界で一番高い温度の炎だと証明できる

人間がいたとしたら、その人間はその世界で最も有名な人物になれるに

違いあるまい。なにしろ、ドラゴンという怪物は、種族、いや、個体によってその性格が

大きく違うとはいえ、おおむね我々人間に対しては敵対的だからな。

  しかも、あやつらはあの炎の息以外にも恐ろしい武器を数多く持っている。

どんな鎧でも紙の様にいともたやすく引き裂いてしまう切れ味を持つ爪や牙、

その直撃を受ければ卑小な人間の体など跡すら残らないに違いない強靭な尻尾、

そして、場合によっては我ら人間を大きく上回る事もある高い知性をもそなえ、

さらに空を飛ぶ事すら出来るのだから、手に負えないなどという次元の怪物ではない。

  近頃のいわゆるファンタジーRPGという奴か?あれではドラゴンが主人公達に

ばっさばっさと斬り捨てられているような光景がたまに見られるが、

あれは本来ならば嘘っぱちもいい所だ。

最強最大の魔獣にして幻獣、それがドラゴンなのだからな。

  とと、話がそれたな。

ドラゴンについての詳しい話は私の気が向いたら

またいずれするかもしれないが、今は最初の疑問に対して

答えを出さなければなるまい。

  炎の精霊「サラマンダー」の操る炎はドラゴンの

炎の息よりも熱いのか?

  実も蓋も無い結論になってしまうが、この説を裏付ける事実は

どこにも存在しない。つまりは、全てはStevenの考え出した

嘘っぱちという事になる。

  だが、「世界の炎の力の監督者」である、という「サラマンダー」

の設定から考えると、彼女が操る炎が最強でなければならない、

というのは素直に納得がいくと思う。

  彼女の力の及ばない炎があったとしたら、彼女はもはや

「世界の炎の力の監督者」ではいられなくなるはずなのだからな。

  まあ、いずれにしろ、我々人間にとってはドラゴンの炎が

一番熱いのか「サラマンダー」の炎が一番熱いのか、

などという論議は大した意味はない、と思える。

なぜなら、どちらの炎も、まともに浴びれば間違いなく命はないからだ。

どっちにしろ致命的な温度の炎なのだから、それの温度差など問題にする

意味が無いだろう。

  最も、「サラマンダー」は自分の操る炎の温度を自在に

コントロールできるはずだがな。
 

  というわけで、まとまりはないがこれで第二講を終わりにしたいと思う。

今回は特に参考文献等は参照していないが、

あえて挙げるなら「ロードス島戦記」などの古典的ファンタジー小説

が参考文献になるかもしれない。

  例によってこの講義に対する疑問や反論等はいつでも受け付けているので、

掲示板に書き込んでもらうなりSteven宛てにメールを送ってもらうなり

してもらえればよい。


ページの先頭へ戻る
第三講「『ルナティックドーン』の世界での『精霊魔法』の秘密??」
(第1話「Over Beginning第13ページ目)

  全く、Stevenも、今回は、ここの事を忘れそうになっていたらしいな。

話そのものが既に完結しているというのにこんなにも注をつけるのが遅くなるとは。

全てはStevenの怠け癖のせいだ、と思ってくれればそれで十分だ。

Stevenも、そのあたりに関しては全く言い訳できないと思っているらしいからな。
 

  まあ、そんな事は横においておくとして、とにかく今回の講義に入る。

  今回の講義は、

「その神魔の戦争以前には、人は『精霊』と心通わせその力を借りることで、

 『精霊魔法』という強力な魔法を使う事ができた、という伝説が残っている」

という文に対する注という形になっている。

  そもそも、この物語は「ルナティックドーン -Passage of The Book(前途への道標)-」

という作品がベースになっている。

  「神魔の戦争」とは一体何なのか?

  4種類以外の「精霊魔法」とはどんなものだったのか?

  この問いに答えるために最も手っ取り早いのは、「ルナティックドーン」世界の年表を持ち出す

のがいいと思われる。

  この場合の「古い」というのは「ルナティックドーン」世界の時間の流れの上で、

ということであって、発売された順番とは全く関係ないから、そこの所を注意しておくようにな。

「ルナティックドーンT」
         ↓
「ルナティックドーンU」
         ↓
「ルナティックドーン -The 3rd Book(第3の書)-」
         ↓
「ルナティックドーン -The Book of Futures(遥かなる前途)-」
「ルナティックドーン -Passage of The Book(前途への道標)-」
         ↓
「ルナティックドーンV」
         ↓
「ルナティックドーンW」

  「ルナティックドーン オデッセイ(PS版)」「ルナティックドーン テンペスト(PS2版)」

については、どのあたりに入るのか情報がないため、とりあえずここではいれるのを止めておく。

まあ、今言った通りこの歴史年表は今となっては不完全なものだが、

Stevenがこれを手に入れた時はこれはれっきとしたアートディンクのオフィシャル設定だった。

つまり、「ルナティックドーン」世界の時間の流れはこの順番で進んでいる、ということになる。

  この物語の舞台となる世界は「ルナティックドーン -Passage of The Book(前途への道標)-」

というのはさっきも言った通りだ。

  実は、「U」と「-The 3rd Book(第3の書)-」の間に大事件が起こった、というのだ。

それが「神魔の戦い」である。

  この時の戦いで世界は全く様変わりしてしまった。

元々いた神「イモータル」が歴史の表舞台から姿を消し、代わりに「秩序」「混沌」「善」「悪」

の4柱(神の数を数える単位は「1柱」「2柱」らしいです)の神々が世界を支配するようになった。

恐ろしく広大だった世界がちっぽけなものになってしまった。

そして、人間以外の妖精族が歴史の表舞台から姿を消し、「精霊魔法」が失われ、人間は

「魔法具」無しでは魔法を使う事ができなくなった。

(念のため。魔法具」というのはStevenの造語です。

オフィシャル設定にはそんなもんありませんよ!ただ、「魔法を使うために必要なアイテム」

と言うのが面倒だからあえてこの言葉を使っているだけで)

「U」までは、プレイヤーとして選ぶ事こそできなかったが、

「ドワーフ」「エルフ」「ハーフリング」等の人間以外の種族の冒険者も多数存在していたのだが、

「-The 3rd Book(第3の書)-」以降は彼らの姿は全く見られなくなる。

彼らが一体どこへ消えたのか、それも謎だが、今はその事に関しては触れないでおこう。

  ともかく、「U」以前の世界では非常に多くの「精霊魔法」が存在した、

というのは事実である。

  「U」から何百年も後の話である(その割には年号が同じですが)

「ルナティックドーン -Passage of The Book(前途への道標)-」で、「精霊魔法」

がもはや伝説だけの存在に成り下がっているのはそういった事情があるのだ。
 

  うーむ、久しぶりだと文の書き方も忘れてしまう。

私の言いたい事がうまく伝わっていればよいが。

まあ、今回の講義はひとまずこれで終了とさせてもらう。

いつもの事だが、疑問、反論などはいつでも受け付けているので、

Steven宛てにメールを送るなり掲示板に書き込むなりしてもらえると嬉しい。

最も、これは相当古い知識なので、Steven本人も「いまさら疑問、反論と言われても……。」

と少し困っているようなのだが。そんな事は気にせずガンガン意見をぶつけてやってくれ。

その方がStevenも喜ぶからな。